保険の基礎知識

学資保険の選び方について

学資保険が必要かもしれないと思ったら、何をどう選べばよいのでしょう。

大切なことは、学資保険に入る目的を明確にすることです。それぞれのご家庭にある将来設計を中心に考えたうえで、保障の大きさや期間などを決めていきます。そこではいくつか大事なポイントがありますので、それらを押さえて、自分に合った保障を選びましょう。

学資保険のポイントとは

返戻率をチェックしましょう

払い込んだ保険料の総額よりも、多く受け取れる内容の学資保険は、貯蓄を目的に考える方にとっては、とても魅力的な商品です。この割合を示しているのが返戻率です。この返戻率が高いほど、貯蓄性の良さを表しています。

返戻率は、下記に示す方法で計算します。

返戻率(%) = 受け取る保険金(満期金)の総額 ÷ 払込む保険料の総額 × 100

100%を上回る場合は、より多くの満期金を受け取れるプランということがわかります。

中には貯蓄性よりも保障内容を重視して、子どもの医療保障や死亡保障を特約として付けているものもあり、その保障分に保険料がかかるので、返戻率が100%を下回ることがあります。保障と満期金のバランスを確認することも重要ポイントになります。

受取りたいタイミングを考えましょう

学資保険の保険金を受け取るタイミングは、プランによって様々な設定があります。

中学、高校、大学とそれぞれのタイミングに分けて受け取ることや、学費が一番大きくなる大学進学時にまとめて受け取ることもできます。大学進学時にまとめて受け取る場合も、受験の前から掛かる学習塾や受験費用、移動費、滞在費なども家計への負担が大きいので、この時期に合わせて17歳で受け取るプランや、大学入学時と在学中に分けて受け取れるプランなど様々です。

子どもが産まれる前や、産まれてすぐに将来の進路を想定するのは難しいかもしれませんが、ある程度を予測することは可能です。それぞれの家庭における経済状況や将来設計を総合的に考えて、受け取るタイミングを設定するようにしましょう。

払い込み期間は慎重に決めましょう

学資保険の満期金を設定した上で、払込期間を定めると、払込保険料が明確になります。期間は、ある程度定まった型から選ぶことができます。

  • 全期間払込型:満期までの全期間を通して払込み、満期と同時期に払込みも終わります。
  • 短期間払込型:払込む年数を短期に定め、払込みが早く終わります。
  • 全期前納払込型:保険料総額を最初に一括して払込みます。

払込期間を短くすることのメリットは、保険料を長い期間預けることで、返戻率が高くなることです。その反面、早く払込むということは毎月の保険料が高くなります。

途中で払込期間を変更することはできませんので、家計に無理のない保険料を想定し、慎重に払込み期間を決めましょう。

まとめ

両親の夢や希望を乗せて、子どもの未来を広げるためのサポートをするのが学資保険です。保険の仕組みや内容、ポイントを押さえてよく考え、将来設計とすり合わせることをおすすめします。「満期はいくら準備?」「いつから始める?」「いつまで払込む?」「受け取りは?」などを具体的に設定し、返戻率をチェックしてみましょう。それぞれの家庭に合う学資保険が見つかるはずです。

将来を見据え、しっかり子どもの教育資金を備えていきましょう。

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