保険の基礎知識
火災保険加入・見直しのタイミング
住宅の購入、結婚、子どもの誕生、就職、転勤、一人暮らし、両親との同居など「生活環境の変化」は人生の中で何度も訪れます。
そんな変化の時期には、合わせて転居などの住まいの変化も多くなると言えます。こうした生活環境の変化は火災保険への加入、または補償の範囲・契約内容を見直す絶好のタイミングです。
早速このページでは「火災保険への加入・見直しのタイミング」について詳しくお話ししていきたいと思います。
火災保険加入・見直しのタイミング
火災保険は「わたしたちの住まいと生活を守る」重要な役割があり、保険を必要とする目的・補償内容・範囲は人それぞれです。
現在のライフサイクル(生活の周期)や住宅環境に合った補償を検討する、または内容を見直すという「保険について考えるタイミング」は定期的に訪れます。
そんなときに慌てなくていいように「火災保険に加入する・保険を見直すのに良いタイミング」をご紹介していきたいと思います。
住宅を購入したとき
住宅が火災や自然災害により損害を受けた場合、住宅ローン返済と、修復費用の二重負担をさけるため、火災保険への加入を行いましょう。
賃貸住宅へ入居したとき
賃貸住宅へ入居する場合は、火災保険の加入は義務ではありませんが、加入していない状態では、契約してもらえない場合がほとんどです。
賃貸では借りた住宅(部屋) を、もとの状態で返すという「原状回復義務」があり、もしもの水漏れや火災などがあれば、その原状回復にかかる費用は負担しなければなりません。そんなもしもの事故に備えるため、火災保険への加入は必要です。
なお賃貸契約の際に、不動産会社よりすすめられた火災保険への加入は強制ではなく、別途ご自身で火災保険を選ぶこともできます。
ただし、賃貸契約では「借家人賠償責任保険」・「個人賠償責任保険」など特約を付加した保険の加入が条件の場合もあるので、事前に不動産会社などへ確認することをおすすめします。
住宅の増築・改築のタイミング
増築や改築による「建物の造り・面積などの変化」で保険料は変わる場合があるため、住宅の再評価・必要保険金額の再設定が必要になります。
また増築・改築を行った場合、保険会社へその通知を怠ってしまうと、一般的に
- 増築・改築部分に対しての保険金が支払われない
- 実際の保険金評価額よりも低くなるなど、充分な補償が受けられない
などの場合もあるのでご注意ください。
家族構成に変化があったタイミング
家族構成の変化があった場合、家具などの「家財の増減」が発生するため、保険を見直すタイミングとしておすすめです。たとえば、
- 子どもが生まれた
- 親との同居
- 子どもが成長し独立した
など、一緒に暮らす家族が増えれば家財が増えますし、その逆の場合は家財が減りますので、家財の補償についてよく確認して見直しましょう。
更新通知(満期)のお知らせが届いたとき
火災保険の満期が近くなると、保険会社や保険代理店よりお知らせが届きます。
加入していた火災保険を同じ内容で継続したい場合は、契約更新の手続きが必要です。
補償内容・家財の保険金額は「今の自分の生活スタイル」に合っているかどうか、足りない特約・補償内容はないか、しっかり見直してみましょう。
まとめ
火災保険は、暮らしていくうえで切り離すことができない大切な保険です。だからこそ、加入や見直しのタイミングを事前におさえておくことは重要。
自分たちの生活・住まいを守るため、いざというときサポートが受けられるよう、火災保険の加入と内容の把握はしっかりとしておきたいところ。なかなか保険証券を見て細部まで理解するのはむずかしいかもしれませんので、そんな時はぜひ専門家に証券を持っていって確認をしてみましょう。