保険の基礎知識

ペット保険の必要性ついて

ペット保険の必要性

ペットには、人間と同じような公的な健康保険はなく、動物病院の治療費は全額自己負担になります。家族の一員である大切なペットとの生活では、病気やケガなどのリスクに対する備えが必要になります。突発的なケガや病気になったときは、高額な治療費がかかるケースも少なくありません。医療の進歩により治療の幅が広がり選択肢も増え、治療を受けるには経済的な負担も大きくなります。お守りとしてペット保険を考えてもしものときのために備えましょう。

診療費ケース

ペットは、種類や年齢によりおこりやすい傷病が異なります。犬猫に共通して診られる傷病は、飼い主が変化に気づきやすい皮膚炎や外耳炎、下痢などが多くみられます。また、手術や入院が必要になる傷病は、犬猫に共通して腫瘍や異物誤飲などです。年齢別の傷病傾向は、生まれてすぐの0歳に多く診られ、その後は6歳くらいから増えていきます。

ではペットの治療にかかる費用はどのくらいでしょうか。こちらではペットの診療費の一例をご紹介します。

ケース1:皮膚炎

品種:混血猫 年齢:1歳 診察内容:通院1日

身体が痒そうにしていて、顔や耳の後ろ、首をずっと掻きつづけ、なめていました。掻きすぎて顔を傷つけてしまい悪化してしまったので病院で診てもらうと、アトピー性皮膚炎と診断されました。

診察 1,500円
検査 3,500円
お薬 3,000円
支払い合計金額 8,000円

ケース2:骨折

品種:トイプードル(犬) 年齢:1歳 診察内容:手術1回 入院:6日

家具の上から滑りやすいフローリングに飛び降りたときに前足をかばうようになり、足をつかなくなりました。病院で診てもらうと、骨折と診断され、骨をつなぎ固定する手術をうけ、6日間入院しました。

診察 1,500円
入院(5泊6日) 12,500円
検査 21,000円
全身麻酔 33,000円
手術 240,000円
処置 3,500円
注射 4,500円
支払い合計金額 316,000円

ケース3:異物誤飲

品種:アメリカンショートヘア(猫) 年齢:1歳 診察内容:手術1回 入院:6日

おもちゃで遊んでいた時に、小さい部品を噛みちぎり、誤って飲みこんでしまいました。吐くしぐさをしますが吐くことがでず、食欲がなくなり元気もないので病院で診てもらうと、異物誤飲で胃まで入っているので開腹手術をして取り出すことになり、6日間入院しました。

診察 1,000円
入院 30,000円
点滴 20,000円
全身麻酔 20,000円
手術 150,000円
注射 5,000円
支払い合計金額 226,000円

まとめ

ペットの種類で発生しやすい傷病は異なりますが、年齢別で0〜1歳の子犬や子猫の傷病が多いのは、まだ消化器や身体が成長しきっていないため、環境や食事の変化などで影響を受けやすいことが考えられます。傷病は飼い主によるケアや対策で予防することができ重症化を防ぐことができます。

ペット保険は健康であることが前提になります。早い段階で検討し備えることで、ペットの生涯のお守りになるでしょう。

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